拝啓ロックスター様

ありがとう さようなら
君がくれた未来をお腹いっぱいに食べて僕は
大人になりました

初めてあの店で聴いた君のレコード
僕の何かが変わったなんて誰にも言えないけど

ねえ だけどまだ僕はうまく飛べないよ
振り向けば また次の季節が巡ってる

この冬は それはもう気違いじみた寒さで
なんだかとても大事なことまで忘れてしまいそうで

そういえばこの間ね 僕は好きなあの子に
「貴方はもっと自分に自身を持ちなさい」って言われてしまったよ

この国は今もまだ 良くはならないらしいんだ
けれども僕はちっぽけだから何にもできなくて

ねえ どうすれば僕はうまく飛べるかな
伝えたいことでさえ 叫んでも届かない

だけど やれるだけやってみるよ
君が残した未来を僕はずっと守っていくよ
身体が千切れても

ありがとう さようなら
きっと君のことだから 誰も知らない場所で今も
歌っているんだね


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