東京の空
昔の事など忘れたよ 何にも変わっちゃいないけど
あの街の人達は 今でも元気でいるだろうか
どんなに上手に歩いても ブーツはすり減っていくばかり
あれもこれも捨てたのに ちっとも軽くはならなくて
どんなに想いを凝らしても 言葉にならないことばかり
独りには慣れたけど 煙を少しだけ吸いすぎた
秋の空はなんかちょっと切なくて
また夏が終わった
とりあえず溜息と破けたブーツは置いていこう
歩いても 歩いても 行き着く先など見えないが
今日も暮れていく 東京の空
どれほど月日が流れたろう いくつの涙をのんだだろう
破れ空から降る星に 願いの一つもかけようか
愛した街の人達も 今では覚えちゃいないだろう
振り向けば すぐ傍で 呼んでる気さえするのだが
誰もいなくなった もう帰ろうかな
明日はどこへ行こうか
ときめきも 憧れも 昨日の涙も連れていこう
歩いても 歩いても 行き着く先は見えないが
歩く度 その度に ブーツはすり減っていくけれど
歩き疲れて眠る頃 少しは何かが見えるだろう
今日も暮れていく 東京の空
明日もまた陽は昇る
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